酵素風呂 効果・効能の真相 〜どこよりも詳しい「酵素浴・酵素風呂」のすべて 徹底解説〜
酵素風呂とは、見た目で言うと砂風呂のようなものです。
砂の代わりに、発酵した「おが粉」や「米ぬか」の中に埋まります。
サウナや温泉、最近で言うと岩盤浴などの温熱療法の一種になります。

このように顔だけだして入るのが一般的ですが、砂より軽いのが特徴です。
酵素風呂の形態
オケタイプと、プールタイプがあります。
オケタイプ
都内の場合、オケタイプがほとんどでしょう。
その名の通り、オケに酵素風呂を作るものです。
都内は家賃が高いため、プールタイプはなかなか難しいのです。

プールタイプ

この写真は大高酵素 イオンハウス小樽 からお借りしています。
地方の場合はこのようなプールタイプもあります。
酵素風呂の種類
大きく分けると以下の3種類に分かれます。
あなたが行こうとしている酵素風呂はどちらなのか、サロンのホームページで確認してみてください。きっと書いてあるはずです。
「おがくず+米ぬか」の酵素風呂
お店によって、おが粉の方が多いのか、米ぬかが多いのか配分が変わってきます。
おが粉が多い方が匂いが少なくなります


「米ぬか100%」の酵素風呂
その名の通り、米ぬかだけで作っている酵素風呂です。
米ぬかが発酵するとかなりきつい匂いがしますが、おがくず&米ぬかのブレンドの酵素風呂よりもより熱が上がりやすいと言われています。

珈琲酵素風呂
挽いたコーヒー豆とおが粉やぬかを入れて発酵させる酵素風呂です。
全国でも珍しく、都内にはまだないようです(2017年1月現在)
酵素風呂の熱について
酵素風呂は、毎日「熱湯」や「酵素の素」などを入れて丁寧に撹拌(かき混ぜる)する事で、自然に熱があがります。
これを「発酵熱」と言います。
どのようなものを入れるのかは各サロンによって異なります。
おが粉やぬかの植物性の有機物を、酵素の素などに入っている微生物が分解することで熱が発生します。
これが、酵素風呂の温度になるのです。
日々の撹拌をやめてしまうと発酵しなくなり、熱もあがらなくなりますので、酵素風呂サロンの方は毎日丁寧に撹拌しています。
また、発酵すると微生物が発生し「酵素」が発生します。
そのため、酵素風呂と呼ばれています。
余談ですが、新しい酵素風呂を作る際、熱を上げるのに「酵素の種菌」が必要というサロンと、必要ないというサロンがあります。
個人的な意見として言えば、酵素の種菌があった方が発酵はしやすく、熱のあがりが早いのは確かでしょう。
しかし、酵素風呂を管理している体験から、おが粉を使った酵素風呂の場合に関しては、種菌などなくても一から酵素風呂はできますし、熱はあがります。
酵素風呂の温度について
一般的に、まだ誰も入っていない「朝一の酵素風呂」はかなり高い温度をキープしています。
誰も入っていない酵素風呂に温度計だけを入れると大抵60~70度くらいの温度です。
しかし、酵素風呂に人が入れるくらいの大きな穴を開けると、その表面温度は一気に45度くらいにまで落ちます。
「一番風呂」の場合、皆さんが入る酵素風呂は体感温度としてだいたい45度ほど。
もちろん、温度はお店によって異なりますが、45度ほどの温度ですと10分も入っていられないでしょう。
「米ぬか100%」と「おが粉+米ぬか」の酵素風呂、どちらを選べばいいのか
どちらの酵素風呂も、適度な温度と時間を入れば汗はでます。
「米ぬか100%の酵素風呂 メリット デメリット」
【メリット】
熱熱が上がりやすく、とにかく熱いため短時間でも汗が出る
極度の冷え性や低体温の方にお勧め
米ぬかは粒子が細かいため、全裸で入る事ができる(サロンによります)
【デメリット】
匂いがきついため、シャワーを浴びても髪に匂いが付く場合がある
熱が高くなりやすいため、体力がない人には疲れるかも
「おが粉&米ぬか酵素 メリット デメリット」
【メリット】
米ぬか100%よりも匂いが少ない
おが粉は抗菌効果が高いため、皮膚疾患などに効果がある
【デメリット】
人数が入るごとに徐々に温度が下がりやすい(その場合、長めに入れば汗は出るため、無料で延長してくれるサロンをお勧めします)
粗いおが粉を使っている場合、裸で入るとチクチクするため、酵素着のようなものを着る場合がある。
どちらを選ぶべきかに関しては、例えば「米ぬか100%」の酵素風呂の場合、熱が強烈に上がるため、のぼせやすい方は「おが粉+米ぬか」の酵素風呂を選ぶ方がいいでしょう。
超低体温などで熱さをあまり感じない方は、「米ぬか100%」を選ぶのもいいでしょう。
酵素は肌から吸収されるのか
医学的には、酵素は皮膚から吸収はされません。分子が大きすぎるためです。
肌にはバリアゾーンというものがあるからです。
化粧水などは、皮膚の表面を整えるもので、「肌の奥まで浸透する」とうたっているものも、基本的には角質層(肌の表面)までしか入りません。
(表皮の構造と働き 花王スキンケアナビより バリア機能参照)
しかし、全国的に酵素風呂がどんどん増えている事を考えると、皮膚から酵素が吸収されなくても、何かしら効果があるからではないでしょうか。
なにかに身体を埋める。
という行為が効果があるのか。
または発酵熱で全身を包むことに効果があるのか。
身体を動かさずに、発酵熱に埋まっている事で、より内臓が温まる。
という可能性もあります。
また、一時的に38度近くまで体温を上げることで、ヒートショックプロテインが体内に生成し、傷ついたたんぱく質が修復されることで、様々な不調が改善されるという説もあります。
酵素風呂がなぜ体調をよくするのか、きちんとした理由は現在ではまだ定かではありません。
しかし、実際に酵素風呂に入ると様々な体調不良が改善していきます。
サウナで汗をかく、温泉で温まる、岩盤浴に行ってみる。
など、全身を温める方法は色々ありますが、高めの温度で「発酵熱」を出しているものに全身を埋める。
という酵素風呂独特の温熱療法は、他では味わえない温まり方をします。
また、ヒートショックプロテインは美肌にも大きな効果があります
酵素風呂は何分ほど入るのか
サロンによって異なりますが、15分~20分が平均です。
酵素風呂はただの入浴ではなく、有酸素運動と同じくらいの汗がでます。
一般的に有酸素運動は10分まではあまり効果が出ず、10分以上行う事で初めて効果がでます。
酵素風呂に関しても、よほど熱くて入れない場合を除けば、たいていの場合15分以上は入るのが一般的です。
また、有酸素運動と仮定して酵素風呂を見てみる場合、体力のない方や病気の方はやはり疲れます。
それだけエネルギーを消費するため、高齢の方や具合の悪い方は、最初はお一人で行くのではなく、誰かとご一緒に行かれた方が安心です。
酵素風呂に前の人の汗など残っていないのか
酵素風呂に入った後は、身体にべっとりとおが粉(または米ぬか)がついてきます。
これをできるだけ落とさないようにオケから出ていただきます。
酵素風呂に残ってしまった汗は、目に見える範囲ですくって捨てます。
その後、スコップなどで軽く撹拌し、酵素風呂を平らに整えて一定の時間寝かせると、温度がどんどん上がってきます。
温度があがると、雑菌などは死滅します。
とはいえ、極度の潔癖症の方などにはお勧めしません。
酵素風呂は身体によい菌と一緒に発酵熱が上がる仕組みであり、そこに埋まるから汗がでるのです。
酵素風呂による好天反応
酵素風呂に入ると、一時的に体温を37~38度くらいにまで上げることができます。
そのため、初めて酵素風呂に入る方は、元気になるつもりで酵素風呂に入ったのに、だるくなったり、強烈に眠くなったりすることがあります。

また、冷えすぎている場所が赤くなることもあります。

このような赤みは半日~一日で治ります。
内臓が弱っていたり疲れていると、お腹や背中に軽い発疹などが出る場合もあります。
他には「目やにがでる」「耳アカがでる」「便が出る」などいわゆるデトックス的な反応もあります。
しかしこれらの症状はすべて1日~3日で収まり、続けて酵素風呂に入る習慣が出来てくると、このような症状は出にくくなります。
また、低体温などで汗が出にくい人の場合、1回目の酵素風呂であまり汗が出なくても、2回目・3回目と続けることで、どんどん汗が出やすくなってきます。
酵素風呂の経営について
全国に酵素風呂のサロンは続々OPENしていますが、いつの間にかなくなってしまうサロンも少なくはありません。
そのほとんどが個人事業主で経営しており、手間がかかるわりに儲けが少ないためではないかと思われます。
また、見た目よりかなりハードな仕事で、湿ったおが粉(米ぬか)は非常に重く、それをスコップで大きく掘り、またそれを埋める。

という作業を「熱い部屋」で繰り返し行うため、従業員にもそれなりの体力がないとできません。
毎日行う撹拌作業もかなりの力仕事です。
体力がない方は、誰かを雇ってそれらの力仕事をしてもらわないと、とても経営は続かないでしょう。
酵素風呂の起源
起源は定かではありませんが、酵素のパイオニア 大高酵素 によると、昭和10年に大高登氏が北海道にておがくず利用の酵素肥料の開発に着手した際、その過程で発酵熱が出ることに気づき、これに身体を埋めることで調子が良くなる。
という事を発見。
昭和37年に「大高健康倶楽部」ができ、酵素断食と酵素風呂利用した病気治療の施設を開設した。とのこと。
大高酵素HPより
現在でも小樽にイオンハウスという酵素風呂があり、科学的にも酵素風呂が身体によい影響を与えると記述している。
以下、大高酵素のHPより抜粋
発酵温浴(イオンハウス)の末梢血液中免疫担当細胞への影響
1.イオンハウス温浴において、末梢血液中の白血球総数とリンパ細胞数がその入浴者の年齢に応じて最適な状態に調節される。
2.イオンハウス温浴において、リンパ細胞サブセット量がその入浴者の年齢に応じて最適な状態に調節される。
3.イオンハウス温浴において、顆粒球とリンパ球の白血球全体に占める比率がその入浴者にとって最適なバランスに保持される。
4.イオンハウス温浴において、その入浴者のNK細胞の活性度が増加し生体の免疫能力を質的に高める。
5.イオンハウス温浴において、その入浴者の血液の流動性難易度(血液サラサラ度)がその年齢に応じた最適な状態に調節される。
6.イオンハウス温浴において、β-エンドルフィン、ACTH等のホルモンの分泌が促され、脳の情動および内分泌・自律神経にすみやかに作用し、気分のリフレッシュや心身のリラクゼーション効果を高める。
この試験データは、平成13年10月5日に大高酵素株式会社イオンハウス(北海道小樽市)において、年齢30~60歳の健康なボランティア11名により、15分間の入浴とその後10分間の半身浴の実施前日と翌日同時刻に、末梢より静脈血を採取し測定した結果に基づくものである。
平成14年2月6日
金沢医科大学血清学教室
(財)石川天然薬効物質研究センター
酵素風呂で病気を治せるのか
酵素風呂は治療ではありませんので治せません。
しかし、上記の大高酵素イオンハウスの実験結果をよく読んでみてください。
この結果を見て、健康に良くないという人はいないでしょう。
少なくとも、病気を未然に防ぐことはできる気がしませんか。
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